2015年4月18日

京大iPS研究所と武田、共同研究で提携

京大iPS細胞研究所(CiRA)と武田薬品工業は17日、心不全などの疾患でiPS細胞技術の臨床応用に向けた10年間にわたる共同研究の実施について契約を結んだと発表した。山中伸弥CiRA所長が指揮し、同技術を用いた創薬研究や細胞治療など複数の研究プロジェクトを開始する。武田はプロジェクトに対する研究費や研究設備などを提供する。【室谷哲毅】

同プロジェクトの当初の研究分野としては、心不全、糖尿病、精神神経疾患、がん免疫療法などが考えられるとしている。また、共同研究の進展により新たなプロジェクトが追加される見込み、という。

山中氏が発見したiPS細胞の技術を臨床応用に発展させることが期待されているが、それには長い期間と莫大な労力、資金が必要となる。武田は、この提携により10年間での研究費用200億円と湘南研究所内の研究設備を提供する。さらに、施設や武田の研究者などさまざまな研究支援も行う計画。研究人員はCiRAと武田がそれぞれ50人程度、計100人程度となる見通し。

山中所長はこの提携により「多くの方々にかかわる病気のみならず、希少疾患など、さまざまな疾患の治療法開発に貢献してまいります」とコメント。武田のクリストフ・ウェバーCEO兼社長も「新薬や細胞治療など、いち早く患者さんのニーズを満たす革新的な治療が届けられることを願っています」と述べている。

[CBニュース http://www.cabrain.net/news/article/45488.html]