2015年4月18日

増える有料ホームでの看取り

介護付き有料老人ホームや住宅型有料老人ホームでは、4割超の入居者が、ホームの居室で看取られていることが野村総合研究所の調査で分かった。また、同じ調査で、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の居室で看取られる入居者が4割近くに達することも明らかとなった。同研究所では、2012年度の介護報酬改定や15年度の介護保険制度改正などの影響で、有料老人ホームやサ高住を「終の住処(ついのすみか)」とする人は、さらに増え続けると予測している。【ただ正芳】

野村総合研究所では、14年度の厚生労働省の老人保健事業推進費等補助金を受け、有料老人ホームやサ高住などが果たしている機能や役割に関する実態調査を昨年7月から9月にかけて実施。介護付き有料老人ホーム2063か所、住宅型有料老人ホーム2147か所、サ高住2094か所から有効回答を得た。

入居者が看取られる場所を尋ねた調査では、有料老人ホームなどの「居室」と答えた割合が、介護付き有料老人ホームでは43.8%、住宅型有料老人ホームでは46.5%となった。「病院・診療所」で看取られた割合は、介護付き有料老人ホームが46.7%、住宅型有料老人ホームが52.2%で、有料老人ホームでは居室で亡くなる人と病院や診療所でなくなる人の割合が、ほぼ拮抗した。

また、特定施設入居者生活介護(特定施設)の指定を受けていないサ高住では、「居室」で看取られる人が38.4%、特定施設の指定を受けたサ高住では34.5%だった。「病院・診療所」で看取られた割合は、特定施設の指定がないサ高住では59.8%、特定施設の指定を受けたものでは63.4%となった。 野村総合研究所では、過去の同様の調査と比較すると、有料老人ホームでもサ高住でも、居室で看取られる人の割合が上がっているとした上で、その理由として、12年度の特定施設での「看取り介護加算」の創設が影響していると指摘。さらに15年度の介護保険制度改正で、特別養護老人ホームの入居が原則要介護3以上の人に限定されたことから、「有料老人ホームやサ高住に、さらに多くの高齢者が流入すると考えられる。それに併せて、今後、施設内で看取りを行うことができる有料老人ホームやサ高住も増えていくことが期待される」としている。

■看護職員の配置が看取り促進のネックに

また、看取りを受け入れられない場合の理由について、すべての有料老人ホームやサ高住に複数回答で尋ねた質問では、最も多い回答が「夜間は看護職員がいないから」の23.2%だった。次いで多かったのは、「看護職員の数が足りないから」(13.3%)で、看護職員の不足が、看取りを進める上で、大きなネックとなっていることが浮き彫りとなった。以下は、「施設での看取りをサポートしてもらえる医師・医療機関がないから」(10.2%)、「介護職員の数が足りないから」(8.3%)などが続いた。

[CBニュース http://www.cabrain.net/news/article/45490.html]

カテゴリー: 介護