2015年4月15日

ガイドラインでおさらい! ドレッシング材の基礎知識

解説
樋口ミキ
東京歯科大学市川総合病院 看護部
皮膚・排泄ケア認定看護師

今回は日本褥瘡学会の「褥瘡予防・管理ガイドライン」を紐解き、ドレッシング材を使う際に知っておくべき基礎知識をご紹介します。

1.浅い褥瘡にはドレッシング材が有用である

ドレッシング材の役割は、創傷の自然治癒過程に適した湿潤環境を提供することです。
真皮までの浅い創の周囲には線維芽細胞が豊富にあるため、湿潤環境を整えることによって治癒が促進しやすいといえます。
2.感染のない創に使用する

ドレッシング材は原則として「感染のない創」に使用します。
ガイドラインでは、深い褥瘡に対して薬剤による感染制御や外科的な壊死組織の除去を優先するよう推奨した上で、「どのようなドレッシング材を用いたらよいか」を示しています。

3.ドレッシング材の保険適用には条件がある

ドレッシング材は特定医療保険材料です。
下表のように使用区分が分かれており、医師の診断に基づいて適したドレッシング材を選択しなければ保険請求できません。
しかも、保険適用期間は2週間(特に必要な場合は3週間)の使用が限度です。
また、DPC(診断群分類別包括評価制度)を導入している場合は、個別に請求することはできません。

表 保険の区分

(『ナース専科マガジン』2010年6月号より改変利用)

[ナースプレス http://nurse-senka.jp/contents/press/216935/]