2015年4月13日

医療施設の古いガス管、地震で爆発や火災も

医療施設に埋設されたガス管の耐震化を進めようと、経済産業省が古いガス管を使っている民間医療施設の管理者に対し、国の支援事業を活用して更新するよう呼び掛けている。30年程度経過した古い鋼製のガス管は腐食が進んでいる可能性があり、強い地震があった場合、ガス管同士の継手部分が緩んだり、腐食した部分が折れたりして火災や爆発が起きる恐れがあるという。【新井哉】

東日本大震災の際、東北地方を中心にガスを供給する管が破損し、供給停止の措置を取るガス会社が相次いだ。この反省から、医療施設にガスを供給する事業者の「導管」の耐震化が進んだ。しかし、使用者の敷地内に設置された「内管」と呼ばれる管は、取り替え工事の費用負担が使用者に掛かっていることもあり、耐震性に優れたポリエチレン管への更新が遅れているのが実情だ。

特に小規模医療施設の埋設状況の把握は困難で、耐震化が進まない要因の1つになっている。経産省は「全国で数多くの民間医療施設に古い埋設ガス管が残存している可能性があり、いまだガス漏えいリスクを回避できていない状況にある」と危機感を募らせている。

民間医療施設は、地震などの災害発生時に地域住民の防災拠点としての役割も担うため、経産省は「埋設ガス管の耐震化を着実に推進することが重要」と指摘。国が工事費の一部を出す支援事業が今年度で終了する予定となっていることから、医療関係団体にも医療施設の管理者に周知することを求めている。

[CBニュース http://www.cabrain.net/news/article/45440.html]